悪魔と俺
悪魔と俺
先日、変な奴に出会った。
コスプレ衣装を身にまとった、自分は悪魔だと言い張る少女。
近所の河川敷で想いに耽ってる時に、出会った。
正確には、声を掛けられた。
君、今何してるの?
ずっと好きだった娘に告白し、見事に撃沈した直後に掛けられた。
見ると、見た目は小学校高学年位の少女。
でも、話を聞くと、
僕は悪魔。
その一点張り。
悪魔というと、人間とは対なる存在で、決して交わることのない、正に敵対している存在。
でも、この娘は悪魔には見えない。
更に話を聞くと、彼女もまた、悪魔の中では落ちこぼれ…
そんな印象を抱かせた。
僕、皆から嫌われてて…
悪魔でもそんな事があるんだ…そう思った。
俺も、学校では友人と呼べる人は居なくて…そればかりか、皆から避けられて…
他人には思えなかった。
君、どうして俺なんかに…
そう聞くと、彼女は
人間同志の繋がりに憧れているの。僕は、誰からも信用されてないし、悪魔としてあってはならない存在だから…
そう話した。
俺は、彼女の言葉を聞いて
そんな事言うなよ。いつか必ず、君を必要としてくれる奴が現れるよ。だから。お互い頑張ろう!
そう話した。更に
何かあったら、いつでも話し聞くよ。この場所で…だから、俺も頑張るから、一緒に頑張ろう!
自然と言葉が出た。同時に、自分自身に言い聞かせた。そう言っている自分が一番頑張らなきゃいけないのに…
そう言うと、彼女は僕を抱きしめた。
ありがとう…ありがとう…
泣きながら、彼女は言葉を繰り返した。その瞬間、俺は今まで感じた事のない暖かさ、不思議な力が全身に伝わる感覚を感じた。彼女が俺に、力を与えてくれた…そう感じた。
悪魔…でも、自分に勇気を与えてくれた…
その瞬間、今までの自分の負の感情が一気に吹き飛んだ。今までの感情が今まで無かったかのように…考えてたのが馬鹿馬鹿しい感じに思えた。
ありがとう…
不思議な感情に包まれた。
気がつくと、彼女の姿はそこには無かったか。
夢か幻か…
しかし、自分の足元に黒い花が落ちていた…というよりは、置いてあった。
その花を手に取ると、不思議と暖かい気持ちに包まれた。
あれから、僕らは決まった場所、決まった時間に出会うようになった。その度に、僕は今までよりも自分に自信がついて来た。
同時に、あの出会いから、今まで上手くいかなかった人間関係も改善され、初めて友人が出来た。
あの娘は本当に悪魔かもしれない…でも、僕にとっては、悪魔は救いの存在…架空の存在とされてはいるが、実在の友人でもある…
ありがとう、悪魔の娘。
あれから、僕らは頻繁にこの河川敷で会うようになった。
コスプレ衣装を身にまとった、自分は悪魔だと言い張る少女。
近所の河川敷で想いに耽ってる時に、出会った。
正確には、声を掛けられた。
君、今何してるの?
ずっと好きだった娘に告白し、見事に撃沈した直後に掛けられた。
見ると、見た目は小学校高学年位の少女。
でも、話を聞くと、
僕は悪魔。
その一点張り。
悪魔というと、人間とは対なる存在で、決して交わることのない、正に敵対している存在。
でも、この娘は悪魔には見えない。
更に話を聞くと、彼女もまた、悪魔の中では落ちこぼれ…
そんな印象を抱かせた。
僕、皆から嫌われてて…
悪魔でもそんな事があるんだ…そう思った。
俺も、学校では友人と呼べる人は居なくて…そればかりか、皆から避けられて…
他人には思えなかった。
君、どうして俺なんかに…
そう聞くと、彼女は
人間同志の繋がりに憧れているの。僕は、誰からも信用されてないし、悪魔としてあってはならない存在だから…
そう話した。
俺は、彼女の言葉を聞いて
そんな事言うなよ。いつか必ず、君を必要としてくれる奴が現れるよ。だから。お互い頑張ろう!
そう話した。更に
何かあったら、いつでも話し聞くよ。この場所で…だから、俺も頑張るから、一緒に頑張ろう!
自然と言葉が出た。同時に、自分自身に言い聞かせた。そう言っている自分が一番頑張らなきゃいけないのに…
そう言うと、彼女は僕を抱きしめた。
ありがとう…ありがとう…
泣きながら、彼女は言葉を繰り返した。その瞬間、俺は今まで感じた事のない暖かさ、不思議な力が全身に伝わる感覚を感じた。彼女が俺に、力を与えてくれた…そう感じた。
悪魔…でも、自分に勇気を与えてくれた…
その瞬間、今までの自分の負の感情が一気に吹き飛んだ。今までの感情が今まで無かったかのように…考えてたのが馬鹿馬鹿しい感じに思えた。
ありがとう…
不思議な感情に包まれた。
気がつくと、彼女の姿はそこには無かったか。
夢か幻か…
しかし、自分の足元に黒い花が落ちていた…というよりは、置いてあった。
その花を手に取ると、不思議と暖かい気持ちに包まれた。
あれから、僕らは決まった場所、決まった時間に出会うようになった。その度に、僕は今までよりも自分に自信がついて来た。
同時に、あの出会いから、今まで上手くいかなかった人間関係も改善され、初めて友人が出来た。
あの娘は本当に悪魔かもしれない…でも、僕にとっては、悪魔は救いの存在…架空の存在とされてはいるが、実在の友人でもある…
ありがとう、悪魔の娘。
あれから、僕らは頻繁にこの河川敷で会うようになった。