毒舌男子と住みましょう?
『本当は学校の近くのマンションに住む予定だったらしいんだが、どうやら火事で住めなくなったんだと』
「ああ。そういえばそんなこと、ニュースでやってたね」
『生憎、学校に通える範囲の安い物件はもう空いてないらしくてな。それでしばらくの間、うちに居候することになった』
「ふーん……?」
お父さんは淡々と私にそう説明した。
まるで確定事項のように。
あれれ、おかしいな。
私が断るって可能性が微塵も考慮されてなくない?