毒舌男子と住みましょう?



大した距離もないというのに、今日は何故かすれ違う通行人が多く、しかも女性がその大半を占めていた。


そして、昨日からうちに居候に来ているハンバーグ・ボーイは、紛うことなきイケメンだ。


それはもう、近所のマダム方やミーハー女子高生たちの、視線や黄色い声を浴びせられまくるぐらいに。



……どうでもいいけど、霧島くんを見た後に私を見て舌打ちしたり露骨に睨んでくるのはやめてくれないかな。



「ああ、あのカッコいい男の子が、どうしてあんな地味な娘と……」

「あんな子だったら、私の方が全然勝ってるのに……!」



うるさいよ。


< 77 / 183 >

この作品をシェア

pagetop