毒舌男子と住みましょう?



「ただの部活の友達だよー。この後一緒に食事に行くんだー。……あ、桜も一緒に行く?」

「行くと思う?」


男の連れがいるのに行く訳無いでしょ、と言外に指摘してやると、「ま、そうだよねー」と美月はあっさりと引き下がった。



「じゃ、わたしはもう行くねー。お幸せにー!」

「だから違うっつってんでしょ!」


まだ微妙に勘違いしているのか、とんちんかんな台詞を残して美月は去っていった。


やれやれ。やっと行ってくれたよ、まったく美月は……。


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