私を離さないで見つめて
長谷部は会議室を後にした
その足で麻衣を呼び出して
謝った。

麻衣は笑いながら、知ってました。
副社長でないことくらい
あそこで断ったら早坂さんから逃げられないって思ったから騙された振りをしただけの事

あなたが悪いわけではないけど、
あなただって早坂に騙された口でしょ?

なんて優しい女性なのかと
まだ辞令は出ていないがよければ長谷部 諄として、付き合って欲しいって言った

麻衣は首を振って、もう社内はこりごりです、それでなくとも許嫁が何人いるやら・・・

「ごもっともですね」二人は軽く笑った。
友達として、たまには・・・・
それならいいと、返事をした。


< 18 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop