私を離さないで見つめて


繭、片岡様が話したいそうですよ
奥の部屋に行きなさいって背中を押した。

部屋に行くと
高岡 麻衣さんって言った
何故禁止しているだろ?給料もそれなりにあるだろ?

「あなたにはわからない事です、お金が必要なんです」

「わからないな?教えて欲しい」

給料の使い道は振り込み通帳を父が取り上げているから、私には一円さえ入らない。

「ボーナスは入るだろ?」

「それは、親がどう使っているか、わからない」
母は空からお札がふってくるとしか
だから私はこういう仕事をしなければ、生きている価値がないんです、見逃して・・・・」

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