私を離さないで見つめて
今日こそ
別れるって思いながら課長の後をついて行き、会議室に入った。
課長は鍵をかけた
麻衣って両方の手のひらが私の頬を束縛し顔が近づいてきた
「課長、やめてください」
いつもなら、答えてくれるだろ?
答えろって片手が後頭部を拘束し
唇が重なった。
角度を変えながら強く重ねたり
ソフトに重ねた
口の中に舌が入り
妖気な声が・・・・会議室に響いた
唇が離れた同時に
「気はすんだでしょ?私でなくて受付の方とか秘書課の方でもいいでしょ?」と睨みつけ会議室から出ようとしたら
脅迫めいた事をいった。
「高岡から襲った、お前が男を手玉に取ったって社長にでもいってやる」
でもこういう事聞いていた方がいたとは・・・・
課長は勝ち誇ったように笑いながら出ていった
やっぱり無理なのかな?
その時、靴の音が麻衣に近づいて来た
「ごめん、聞くつもりなかったけど聞いてしまった、ここ昼寝にはうつつけだったけど 君大丈夫?」
「はい、すみませんでした、どうしたら別れられるんでしょう?」
「君は別れたいの?じゃあ俺と付き合わないか?」
怪訝そうな目付きで男を睨んだ
ごめんて「俺は、片岡 良祐ってんだ」
「私は高岡 麻衣です、でも私には知らぬ間に父から許嫁がいるとかで・・・ごめんなさい」
「俺にも許嫁がいるみたいだ。こういう事って本人無視だよな?」
「そうですね。私なんてギャンブルの負けで身売りされたんですから」と笑った
だから、顔知らないままに・・・その前に遊んでおこうと声をかけられた
まさか、純子先輩の旦那だとは思いませんでした、辛かった、居心地悪かった、て涙をこぼした。
おい純子を知っているのか?
話は早い事進めないと、麻衣も純子も傷つくな、