私を離さないで見つめて







これが



最後




副社長室をノックし




「麻衣さんから何?」



「ご結婚おめでとうございます、私欠席しますから」と案内状を叩きつけた


「あの夜の社員とここで・・・・何してたんですか?夕御飯あったでしょ?それすらメールもなく、あぁお互いがわかればって私の独りよがりだった」


「麻衣さん、俺は・・・・」



「話がありますってメールして返ってこなかった」あぁってわかった




「私、転勤します、今までありがとうございました、なぁ~にも個人的にはなかったけど、良祐より素敵な彼みつけますから」






一礼してドアに手をかけた時

後ろから抱き締められた

「俺は麻衣さんしかいないから・・・
あの時夕御飯はなかった」


「私ちゃんと、おいた」


「ごめん、麻衣さんを離したくない、相手もいないのに、いや麻衣さんじゃないのに案内状は送るわけないんだけど」



「ごめん、忘れてください、私の事は・・・・」




< 72 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop