私を離さないで見つめて
これが
最後
副社長室をノックし
「麻衣さんから何?」
「ご結婚おめでとうございます、私欠席しますから」と案内状を叩きつけた
「あの夜の社員とここで・・・・何してたんですか?夕御飯あったでしょ?それすらメールもなく、あぁお互いがわかればって私の独りよがりだった」
「麻衣さん、俺は・・・・」
「話がありますってメールして返ってこなかった」あぁってわかった
「私、転勤します、今までありがとうございました、なぁ~にも個人的にはなかったけど、良祐より素敵な彼みつけますから」
一礼してドアに手をかけた時
後ろから抱き締められた
「俺は麻衣さんしかいないから・・・
あの時夕御飯はなかった」
「私ちゃんと、おいた」
「ごめん、麻衣さんを離したくない、相手もいないのに、いや麻衣さんじゃないのに案内状は送るわけないんだけど」
「ごめん、忘れてください、私の事は・・・・」