フラワーガーデンへようこそ〜優しい愛をあなたに〜
悠人が言おうとした言葉が気になったが、それよりも自分の顔を覗き込んで、薫に言われた言葉の方が頭にこびりついて離れない。
『…気になっている彼女は、遠い存在ではなく、こんなに近くに居たんですから』
気になっている彼女とは、自分の事だろうか。その言葉がどれほど嬉しかったか。
自分も同じ気持ちだった。一生懸命に仕事をする姿、フラワーガーデンで接客をしている姿、花の説明を楽しそうにしている姿。
色んな薫を見るたびに、気になって、惹かれていく。
だけど、その想いは、心の奥底にしまっていた。あんなに素敵な薫だ。きっと、彼女の一人もいるだろう。と。
そう思えば、自分なんて、論外だ。自分では不釣り合いだと思う。
そんな薫からの一言で、いとも簡単に、閉まったはずの想いが溢れそうになる。
「…ダメ…ダメダメダメ。西園さんには彼女がいるんだから」
そう何度も呪文のように唱えた。
…、次の日、予定通り、結婚式と披露宴が執り行われ、とても良い式となった。
片付けをしていると、残りの花をかすみは見つめていた。
「…お疲れ」
「お疲れ様でした。良い式でしたね」
「あぁ…その花、欲しいのか?」
悠人の言葉に、照れ臭そうにかすみは頷いた。
『…気になっている彼女は、遠い存在ではなく、こんなに近くに居たんですから』
気になっている彼女とは、自分の事だろうか。その言葉がどれほど嬉しかったか。
自分も同じ気持ちだった。一生懸命に仕事をする姿、フラワーガーデンで接客をしている姿、花の説明を楽しそうにしている姿。
色んな薫を見るたびに、気になって、惹かれていく。
だけど、その想いは、心の奥底にしまっていた。あんなに素敵な薫だ。きっと、彼女の一人もいるだろう。と。
そう思えば、自分なんて、論外だ。自分では不釣り合いだと思う。
そんな薫からの一言で、いとも簡単に、閉まったはずの想いが溢れそうになる。
「…ダメ…ダメダメダメ。西園さんには彼女がいるんだから」
そう何度も呪文のように唱えた。
…、次の日、予定通り、結婚式と披露宴が執り行われ、とても良い式となった。
片付けをしていると、残りの花をかすみは見つめていた。
「…お疲れ」
「お疲れ様でした。良い式でしたね」
「あぁ…その花、欲しいのか?」
悠人の言葉に、照れ臭そうにかすみは頷いた。