フラワーガーデンへようこそ〜優しい愛をあなたに〜
「お疲れ様です…どうかしました？」

かすみと悠人を交互に見て、薫が問いかけた。

「…いえ、どうもしません。打ち合わせを始めましょうか」
「…はい」

どうもしないという雰囲気ではないが…と、薫は思ったが、それはあえて、口にしなかった。

…、滞りなく打ち合わせは進み、数時間後、無事に打ち合わせを終わらせた。

「…それでは、花の仕入れに入りますね」
「「よろしくお願いします」」

薫の言葉に、2人の声が重なった。

去り際、薫はかすみに問いかけた。

「…あの子は元気にやってますか？」

薫の言葉にピンときたかすみは、ニコッと微笑む。

「えぇ、とても元気ですよ」
「それは良かった」
「…」

書類に目を通しながら歩いていた悠人は思わず視線を上げ、先を歩く2人を見やった。…悠人には理解出来ない会話に、眉をひそめた。

…2人はまるで恋人のように見えてしまうのは、悠人だけだろうか？…いや。

2人を見かけた、他のスタッフたちですら、仲睦まじい2人が恋人のように見えていた。
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