バウンス・ベイビー!
まだまだぺーぺーの私が新人教育だなんて・・・うわー。普段は高峰リーダーや熟練のパートさん達が受け持つその役割を自分がしなければならなくなってしまったことに、ショックを受けていた。田内さんでよくない?ねえ、田内さんでさ?だってあの人先輩だよ!
もう~・・・本当に余計な一言だったよね。
どうするのよ去年みたいな学生さんが来たら!
こっちの精神が崩壊してしまうもしれないんだよ?高峰リーダーなんて、あの数か月で俺の髪の毛はごっそり抜けた!などと恐ろしい言葉を叫んでいたんだし。
帰りの電車でも凹んだのに、まだまだ余裕で凹めるわ。パソコンをあけてサイトを開ければ、それは忘れられると思っていた。自分の作品を目にすれば。すぐに世界へ没頭できるって。
でもダメでした~。今日は後悔すべき夜なのかもね。諦めた私はそう思って、一度パソコンの電源を落とす。先に晩ご飯を済ませてしまおう。そして今夜はテレビのバラエティでも見よう。
そうやって過ごした。だけどその余計な一言が生んだ結果は、2週間後にもっともっと後悔する羽目になって現れるのだ。
出来れば思い出したくない、そして一番会いたくない男の姿となって、私の目の前にやってきたのだから。