バウンス・ベイビー!


「いいよそんなの!ご迷惑でしょ彼氏さんにも!ちょっと聞いてる、仁美?」

「今からタカシに電話するね!ちょっと待ってて~」

「いや、だから―――――」

「大丈夫よ千明!タカシはまだ起きてると思うから!」

 そんなことは聞いちゃいないのだ!だけどそう言って仁美は席を立ってしまうし、梓はいいぞー!なんて叫んでいる。私は一人で、え!?って言い続けていたけれど、あれよあれよとしている内に話はまとまってしまった。

 ・・・頼んでないんですけど。男を紹介して、なんて一言も。

 でもそういうことになってしまい、私は久しぶりの休みである今週の土曜日(つまり明後日)、仁美と仁美の彼氏とその友達の男性と、ダブルデートをすることになってしまったのだった。

 遊園地に行こうよ、寒いから、体を動かすところにしないとね!そう言って仁美がはしゃいでいる。私はぽかんと口をあけて、大いに盛り上がる女友達二人を眺めていた。

 恐るべし、女友達。それも、行動力があって恋愛経験が豊富で、自らを肉食女子と呼ぶような女友達。・・・大変だー!!




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