バウンス・ベイビー!
立派な二日酔いになってしまった。
クリスマスの25日の朝、私はヨロヨロと起きて、コップに4杯の冷水を飲む。それから頭痛薬を飲んで、スープとパンだけの簡単な朝食を済ませる。
飲みすぎ?だけど二日酔いにはこれが効くのだ。大量に水分をとってトイレに通い、さっさと体の中から出してしまうべし。
・・・げーろげろ。今日も出勤なんですけど。ってか昨日どうやって帰ってきたか記憶が定かでないんですけど。ううう・・・頭いたーい。サンタさーん、私に二日酔いが一瞬で治るドリンクを下さい・・・。
「泣きそう・・・」
呟けど、間違いなく飲みすぎたのは私だ。カクテルとビールとワインのちゃんぽんで、そりゃあ酔わない人間などいないだろう。下手したら急性アルコール中毒で死ぬ人だっているかもしれない。
「ううう~・・・私もう2度とお酒なんか飲まない~・・・」
酒臭い体に辟易しながら、1センチ動かすと強烈に痛む頭を抱える。それでも時間がくれば出勤するしかない。梓も今日は仕事だったはずだけど、やっぱりあの子はシャキッとして会社にいくんだろうなあ~と考える。スーツをびしっと着て、綺麗に化粧して、高いヒールで。二日酔いの酒臭さじゃなくて控えめにつけた香水の香りがしているんだろう。
それに比べて、私ってどうよ・・・。
人と比べて一々凹んでいても仕方がない。ノロノロと準備をして、駅へと向かった。作業場につくころには寒さもあって大分マシになってはいたけれど、おはよーございますーとぼそぼとと言いながらドアを開けたら、丁度目の前に立っていた高峰リーダーが、う!と叫んだ。