バウンス・ベイビー!
―――――――・・・・ああ~・・・これが、処女膜喪失の感覚なのね~・・・。
「出血はしてないのか?」
「え、あ・・・」
毛布の中でごそごそと確めると、少しだけ出血しているのが判った。うわあ~・・・恥かしさで体がカッカしてくる。
「・・・ちょっとしてるけど、大丈夫」
照れたり呆然としたりで忙しい私の隣で、そっか、それは良かった、と言いながら平野が起き上がる。毛布から出た上半身は思っていたより大きくて筋肉がついていて、それだけで私の顔は真っ赤になってしまった(はずだ)。
「お腹すいたなー。昨日食べてない餅でも食べる?トースターあるか?」
「へっ!?あ、トースター?・・・は、ない、けど、フライパンで焼くよ」
「焼けるんだ。へえ」
当たり前だけど平野も素っ裸だった。なのにヤツは別に恥かしがりもせずに立ち上がって、ストーブのスイッチを入れたらしい。それから毛布に隠れて包まっている私に向かって言った。
「ここはシャワーはあるんだよな?借りていい?」
「・・・どうぞ」
ヤツが行ってしまうまで、私は毛布から頭を出すことが出来なかった。・・・超、フツーだわ。すんごい。慣れてるとあんな態度なんだろうか!?慣れてる・・・慣れてるの、平野!?
水音が聞こえだして、ようやく毛布から脱出する。とにかく服、服を着なければ!私は急いで下着をみにつけて、部屋着に着替えた。それから私が寝落ちしたあとに平野が下ろしたらしいベッドの掛け布団をベッドへと戻し、毛布を畳んで片付ける。