バウンス・ベイビー!
給料をとりにいく、それまでは小説世界を楽しんで、掃除に洗濯を済ませようっと。
途中多少の家事はしたけれど、4時間ほどパソコンで自分の作品の世界へ没頭し、ようやく腰をあげたのは午後の3時だった。
「あ、いててて・・・」
床に直接座るときにどうしても姿勢が悪くなってしまって、長時間だと腰が痛い。いつもは立ちっ放しで辛いのに、休みの日は座りっぱなしで痛いだなんて笑えない。
よし、じゃあ散歩ついでに職場へいくか。
私はよっこらせと一度ゆっくりストレッチをして体を伸ばすと、日焼け止めとパウダーをぱぱっと顔の上にのせる。眉毛だけはかいて、あとは化粧らしきことなどちっともせず、髪の毛は垂らしたままでブルゾンを羽織った。
鞄の中には帰りによって帰る銀行の通帳と財布、それから・・・・。
「あ、思いついた」
私は一人でそういって手を叩き、別にもう一つ鞄を用意する。帰りに銭湯に寄ってこようと思ったのだ。私が住んでいるこの部屋には、小さなシャワー室はついているけれども、浴槽がない。だからたまに入りたくなるのだ、大きなお風呂に。もう寒くなりつつあるし、冬はやはり湯船につかって体を温めたい。
それで、普段はシャワーで済ませていても休みの日には結構な確率で近くの銭湯に入りにいっていた。食材などの買い物は昨日、会社帰りに済ましてきている。冷蔵庫の中はあと二日くらいはもちそうだし、今日は銀行へ寄ったらそのまま銭湯にいって夜はのんびりしよう、そう決めた。