バウンス・ベイビー!
実は私は、インターネット上で小説を書いている。
元々は本を読みたくて、でも図書館も近くにないし軍資金もそんなにないしで困っていた時に、パートさんに教えて貰った小説サイトだったのだ。1年くらいは読むのが専門で入り浸り、色んな人の作品を勝手なことを言いながら読んでいた。
面白かったし、感動したものもあった。作家という職業でない人たちが、本当に多くの人達がこんな風に自分で話を作って発表する場所があるんだ、ということに興味を覚えた。本当にプロじゃあないの!?って思える書き手さんたちもたくさんいて、私はお金をかけずにたくさんの話が読めることが嬉しかった。
そして、自分でも書いてみる気になったのだ。
書ける・・・かも。書けるかもよ?私だって文章が書けるかも。サイトの端っこで、こっそり書こう。そう思って恐る恐る始めたことだった。
だけど文章を書いてみてアップすると、自分が書いた話が綺麗な編集をされて画面にうつる、そのことに感動したのだった。
何これ・・・おもしろーいっ!!!
そう思ってからは、のめり込むのが早かった。次は書くばかりで他の人の作品を読むことは減ってしまったけれど、自分が書いた作品に読者登録をしてくれる人が出始めてからは、もう止められないと思ったのだった。
うわー!って。うわああ~、誰かが読んでくれてるのっ!?って。
あの興奮は、すんごい甘いものだった。体がぶるぶる震えるような喜び。そんな経験は今までなかったのだ。
初めての作品を完結することが出来たあと、初めて感想を貰った。話したこともない、存在すら知らなかった人達が自分の作品を読んでくれて、感想もくれる、その事実にクラクラと眩暈がするほどだった。
以来、私は夜にはこうして一人、パソコンに向かって文字を打ち込んでいる。