【短】大型犬系暴君
「ハイ、数学の教科書。アンタまた忘れたの?これで今月入ってもう3回目だよ、教科書貸すの」
教科書を持って出入口に突っ立っている人の所に歩いてゆくと、パッと奪われる数学の教科書。
「ウッセェな。重いからいちいち運ぶの面倒くさいんだよ」
「いや……重くても教科書学校に持ってこないと、勉強出来ないから」
教室の出入口で会話をするという邪魔くさい私達を、B組の人達は怒る所かハラハラと心配そうに見つめていたのだった。
私の名前は日暮 潮《ひぐらし うしお》。この高校の2年B組の生徒で、どこにでもいる普通の女子高生。
教科書を持って出入口に突っ立っている人の所に歩いてゆくと、パッと奪われる数学の教科書。
「ウッセェな。重いからいちいち運ぶの面倒くさいんだよ」
「いや……重くても教科書学校に持ってこないと、勉強出来ないから」
教室の出入口で会話をするという邪魔くさい私達を、B組の人達は怒る所かハラハラと心配そうに見つめていたのだった。
私の名前は日暮 潮《ひぐらし うしお》。この高校の2年B組の生徒で、どこにでもいる普通の女子高生。