【短】大型犬系暴君
モゾモゾと脱出しようとしたけど、ちょっとこの人強く抱きしめ過ぎじゃないかね?


いや、私が力無いだけ?


「ねぇ左京。少し動きたいから、力ゆるめてくれない?」


ジッと左京の目を見て頼んでみるも、全く反応無し。


「ねぇ左京――――…んっ…!?」


どうしたんだろうと不思議に思っていたら、不意に唇を奪われた。


深く強く唇を押しつけられて、息が出来ない。


「ちょっと左京、いきなり……」


どうにか酸素を確保しようとしたけれど、左京は私の話を聞いてるヒマなんて無いんだとばっかりにキスを繰り返す。


――――ドサッ
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