幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~





二人暮らしでお金がなく、必死に働いていた母親は疲れが溜まり倒れた。



それから暫くして病死した。



その時父が私を養女として迎えてくれた。



それから私は"桜庭"になった。



何不自由ない生活に満足し、慣れるのも早かった。



今思えば母も兄もこの時から私のことを嫌っていたのだろう。



そして父もきっとそのことに気付いていたんだ。




< 123 / 255 >

この作品をシェア

pagetop