幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~





宴会は盛り上がり、幸も楽しそうに笑っていた。



藤「なぁ幸。女装して来いよ。女に女装ってのも変な話だけど」



平助が唐突にそう言ったのだ。



いい案だと思ったが、同時に全員の前で女の姿をするんだと思うとやりきれない。



こいつの女姿を独り占めしたくなる。



そんな不純な気持ちを抱えながら着替えに行く幸の姿を見送った。




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