幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~





流石に女をこれ以上地面に寝かせる訳にはいかないからな。



女は規則正しい寝息を立てながら寝ている。その頬を滴が伝った。



それは涙なのか髪が濡れていたためその滴なのかは分からなかった。



だがその時確かに女は呟いた。



幸「お、かあ、さん……」




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