幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~





俺は新選組を束ねるため鬼となった。



そんな俺が女を追い掛けてるなんておかしな話だ。



近藤さんのため、新選組のため、俺は鬼にならなきゃいけない。



でも幸の存在が俺の決意を揺らがす。



初めて会った時からそうだった。



だから幸が間者だと疑った時、安心した自分がいた。



最低だな。これで俺は鬼としてやっていけると思ったんだ。




< 177 / 255 >

この作品をシェア

pagetop