幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
幸side……。
『どうしてあんたなんかの面倒なんて看なくちゃいけないの。あの人がいない今あんたに存在価値なんてないのに』
ごめんなさい。
『何で幸なんて名前なの。あんたのせいでみんな不幸なのに。あんたなんて消えればいいのよ』
ごめんなさい。
『あんたの顔なんて見たくないのよ。あんな醜い女の顔なんて』
ごめんなさい。
『桜庭さんは自分の存在を認めてもらえるほど自分に価値があると思っているんですか。君がいる場所ではみんな不幸になるのに。生まれ来なければ君だってこんなに傷付くことはなかったのにね』
幸「ごめんなさい!」