幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
目が合い、土方さんは私に告げた。
土「俺はお前が好きだ。でも俺はお前だけを愛せない」
まっすぐすぎる瞳。目が離せなくなる。
土「俺は新選組を背負っている。いつ死ぬか分からねぇ」
そう。土方さんは武士。いつ死んでもおかしくない死と隣り合わせの仕事をしている。
土「俺はお前の望みを決して叶えることはできない」
分かってる。そんなのは好きになった時から知ってる。だから……。
土「だから俺は、んっ」
聞きたくない話の続き。土方さんの口を塞いだのは私の口だった。