幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
周りを見ると土方の姿が目に入った。ここはどうやら土方の部屋のようで布団を私に貸してくれていた。
幸「なんで。なんで助けたの。私のこと長州の間者だと思ってるんでしょ。だったら放って殺してくれればよかったのに」
なんでみんな邪魔するの。邪魔な人間の私は生きてちゃいけないのに。
そう言われて生きて来た私が今更幸せになれるの。散々人のこと食い物にして来た奴らの中で生きたいなんて思わない。
もう楽にしてよ。それが今の私にとって一番の幸せなんだよ。
土「死なれちゃ困るんだよ。間者である可能性を考えてお前をここから出すことはできねぇ。だが殺してみすみす美味しい情報を逃すのも困るんだよ。だから今日からここで働いてもらう」
はぁ、絶対嫌。そんなの絶対認めない。