幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
文句を言い続け、逃亡を繰り返しこの時代に来て一週間経過した。
何度逃走を謀っても土方は私を殺そうとしない。それどころか私を新選組に引き入れようとして来る。
鬱陶しくてしょうがない。大の大人が子供相手に気持ちが悪い。
幸「いい加減諦めて殺してよ。私は新選組になんて入らない」
刀さえ返してもらえば死ねるのに。
この男は抜かりがない。私と話す時念のため奪おうとしないように刀を携帯していない。
他の隊士たちもそう。私と会う時は絶対に刀を所持しないを鉄則としているんだろう。
そんなんでもし私が長州の人間だったらどうするの。簡単に命取られて終わりよ。