幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
土方に付いて行き渡された竹刀を握って軽く素振りした。
周りはざわつき、私の方を見てヒソヒソと話している。
そんな目には慣れているから別に何とも思わない。別に何も感じない。
そんなものより辛いことだって沢山経験したもの。
あなた達みたいに私は人を殺したことはないけど、別にそれだけが辛いって訳じゃないでしょ。
それだって辛いかもしれないけど、誰にも認められないのもかなり心来るものがあるかもね。