幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~





?『この時代には新選組がいます。ぜひ彼らと生活を共にして同じ時を生きてください。何か見つかるかもしれません』



消えていく女を見送り、歩き出した。



今更だが、服装が変わっていることに気付く。



水色の着物に鼠色の袴、腰には柄が紫の刀がぶら下がっていて、髪を一つに束ねている。



動きやすさ的にはいつもより劣るが、女の着物を着るよりはずっとましだろう。



それにしても新選組の屯所ってどこにあるの。あの人不親切にも程がある。



自分が連れて来たんだから責任持って屯所まで送るなり、地図渡すなり、何なりしなさいよ。




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