幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
天使の寝顔に惹かれる者
入隊から約一ヵ月、土方の小姓であるはずの私はたった一人しかいない女中の手助けをしていた。
春「はよてつどうて」
朝早くから夜遅くまで今まで一人でこの仕事をこなしていたのだ。
別に全部が全部彼女の仕事じゃないんだが、隊士たちも幹部達も自分達の仕事があるから忙しいのだ。
女中が仕事をするのを当たり前と考えているのだろう。
女のいるありがたさが分からない男は死ねっ。