幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~





そのままの目付きで見つめていると頬を打たれた。



久しぶりの感覚に母親の顔を思い出した。



本当の母親を知らない私にとって希望で、他に頼る先はなかった。



結局最後まで愛されていなかったけど。



この女の目は母が私を見る目とそっくりだ。



お前が邪魔だと訴える目。



私が何より嫌いな目だ。




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