幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
目の前で鼻高々に笑うこの女もその様子を満足したかのように見守るこの隊士共もみんな死ねばいいんだ。
憎たらしい女はどっち? あなたでしょ。
もうこの際どうでもいいわ。
俯いた私に顔を近付けた隊士の顎に自分の頭を思いっきりぶつけた。
右腕の拘束が解け、左腕を掴んでいた男を背負い投げした。
ずっとできなかったこと。
きっとこうしていたら学校でだけでも立場は変わっていたかもしれない。
でもできなかったのはばれてお義母さんに軽蔑されるのが怖かったからだ。