幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
周りにいた男たちを次々と気絶させ、目の前の女に刀を向けた。
春「うちに逆らってええんか。あんたの大事なお仲間さんが傷付くことになるんやで」
幸「だから?」
そんなのどうだっていい。この際もうどうでもいい。
春「そう。じゃあこの状況を利用させてもらうわ」
そう言うと春姫は助けを求め叫んだ。
私は一瞬で悟った。このままじゃ私が彼らの敵だと再認識させてしまうと。
完全に立場が逆転した瞬間だった。