幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~





土「嘘吐きはてめぇだろうが」



幸「いつ嘘なんて吐いた? もし長州の間者だったとして私は肯定も否定もしてない。勝手に引き込んどいてその言い草は何?」



殺してくれればよかった。



そしたらこんな惨めな気持ちにならずに済んだのに。



思い出したくもないことばかり思い出ずに済んだのに。



土方なんて大嫌いだ。新選組なんて大嫌いだ。



何が武士だ。何が京都守護職だ。



幸「女一人まともに守れないあんたたちなんかに何が守れるのよ」



そう叫んだ直後頬を叩かれた。土方の目も他の人間同様冷たかった。




< 91 / 255 >

この作品をシェア

pagetop