ツンデレ彼女がデレる瞬間。
「谷口」
教室に着くと、珍しく早く来ていた谷口。
「羽琉、おっはよーん」
相変わらず無駄に高いテンションについていけない。
俺は、谷口の席の前に立って谷口に頼みごとをする。
「サッカー部のエースの名前とクラス教えて」
「え。その件、終わったんじゃないの」
谷口は、目を丸くして俺にそう言った。
まぁ、終わってないといえば終わってない。
あのクソ野郎の目の前で澪に別れを告げた俺は、バカだった。
また、アイツに変なことをされていないか澪が心配になってくる。