本を片手にあなたと恋を
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「じゃあ、あとは各係りごとで~。」
曜日ごとの反省の報告が終わった後、係りに別れて活動が始まる。
「鈴木くんはこっち。」
戸惑っていると、自分のことを呼ぶ声がして、見ると美桜が手招きしていた。
役職ある人たちは、自動的に司書係だが、他の人たちは装飾、広報のどちらかの係りにつくのだ。
拓海が美桜のとなりに座ると、委員長は話始めた。
「今日のお仕事は、督促状作りでーす。
あと、来月選書会あるけどみんな参加でいいよね?」
そのまま、押し通しそうな委員長に慌てて手を挙げる。
「あのー、初耳なのですが。」
「あ、そうそう鈴木は知らないか。 7月13日の日曜日にみんなで書店まで買い付けにいくの。行けるよね?」
疑問系でありながらも有無を言わさぬ委員長に言葉に拓海は頷くしかないのだった。
「じゃあ、作業開始ってことで。」
そう言い置くと、いつの間にかに来ていた先生と副委員長となにやら相談を始めた。