冷たい君の裏側。
さよならの前に。
記念日なのに。

そう思うのは重い女だからなのだろうか。

隣にはいつ帰ってきたのか、ソラくんがいて。
なかなか感じることないぬくもりに安堵する。
それと同時にいつ離れてしまうのかわからない不安に苛まれる。

心の中で小さく

【おはよ】

と呟いた。
そしてぐっすり寝ているソラくんを起こさないようにそうっとベッドから降りた。
いつだったかは習慣だった毎朝のお弁当作りも、随分前に

「めんどくさいからやめて」

と、ソラくんに言われてやめた。

あ。そうか。と思ったがそれでも傷つく心を守るしかできない自分は弱いと思った。
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