冷たい君の裏側。
電気が消えている部屋を見て少し不思議に思った。

少なくともこの時間には帰ってるはずなのに。


ガチャッ


扉を開けても何の気配もない。


「知華?」


しん…

なんだか胸騒ぎがした。



パチッ


部屋の電気をつけると、机の上には肉じゃがと卵焼きとおひたしとお味噌汁とご飯、そして1通の手紙が置いてあった。

置いてあった手紙をもぎ取るようにして開いた。

そこには、知華の苦しみが書かれていた。

俺は知華を探しに走り出した。
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