冷たい君の裏側。
あいらぶゆー
「…か。ちか?」
顔の周りを拭かれている気がする。
咲愛かな…?
「ん…、さ、な?」
「ううん、深空だよ」
「そらくんかぁー」
そらくんか……。
…………ソラくんっ?!
「なんで?!」
「あ!起きちゃダメだよ!」
ぐらっと視界が傾く。
そらくんの腕に落ちた。
「ごめんね。風邪ひかないように服着替えさせた」
「あ、ありがとう」
ソラくん、なんか雰囲気違くない?
そう思いじ、と見つめるとソラくんは気まずそうに目を伏せた。
「知華…ごめんね」
あぁ、私振られるのかな。
「俺、知華のことすごく好きなんだ。愛してる」
え?
「俺、知華見ると欲情しちゃうし、おかえりって言われるとすごく嬉しいけど、夫婦みたいだなって思う、そんな事考えてる自分が恥ずかしくなっちゃうし。それで素っ気なくしちゃってた。ごめん」
そんなこと全然考えてなかった私は固まってしまった。