冷たい君の裏側。
今いるのは教会の扉の前。

隣にいるのは、イケメンなパパ。


「知華。深空くんはいい人だね」

「うん!」

「ちゃんと暖かい家庭を作るんだよ?」

「もちろん」

「いつでも、帰っておいで。私とママはいつでもふたりを待っているから」

「…う、ん」


泣きそう……。で、でも、メイク崩れちゃう!



「パパ、育ててくれて、ありがとう…。私パパのこと誰よりも尊敬してる。大好き」

「お、い。知華。親を泣かしにかかるんじゃない」


そう笑いながら言うパパの目は赤くて潤んでいた。


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