冷たい君の裏側。
泣いていても何もならない。

そう思って立ち上がる。

足には力が入らない。
仕方なく壁に身をあずけながら歩く。

あ。ケーキ…買ってきたのに…な…

どうしよう。ソラくんがいないなら要らないか…。

とりあえず冷蔵庫に入れておこう。
それで、食べられなかったら捨てよう。

ごめんね。ケーキ。

私がソラくんに確認しなかったから。


泣いたからご飯、要らなくなっちゃった。

買ってきたものを全て冷蔵庫に入れた。

そして、お風呂にお湯をはる。

沸くまで、仕事を進める。

カタカタカタ カタカタカタカタ

無心になってキーボードを叩く。

少しため息をつく。

これじゃ、一人暮らしだな。

そう思った所で風呂が沸いた音がした。

そして、アクビをしながら浴室に向かう。

温かな湯気はなんだか涙が出る。


浴槽に浸かると5ヶ月前に記憶を飛ばした。
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