冷たい君の裏側。
あの日は、私の誕生日だった。


『ちーかー!』
『んー?』

『『ハッピーバースデー!!』』


咲愛と真子がクラッカーの破裂音と同時に祝いの声が聞こえた。


『ありがとー!!!』

感極まって泣きそうになった。
その頃にはソラくんは冷めていたから。
お祝いの言葉なんて貰えると思ってなかった。

「でも、もうおめでとうじゃないよぉー!24だよー?笑」


その日はなんだか体がだるかった。
でも、心配かけないために一生懸命笑った。

その私の努力のおかげか、咲愛と真子にもバレず、3人で呑みに行けた。

真子はお腹に赤ちゃんがいるからウーロン茶とかジュースを呑んでいた。
私と咲愛はそこまでお酒に強くなかったから、チューハイやカクテルを。

お酒の力は素晴らしい。
隠しておこうとしたソラくんとのこともさらっと漏らしてしまい、全く酔っていない真子に拾われて追及され…。

寂しさと辛さをすべて吐き出し、泣きまくり。


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