「僕はずっと前から君を知ってるよ」

でもりりはそれをわかってないんだ。

どうしてお姉さんに避けられているのか、わからないから、寂しいんだろう。

理解、できないのはわかる。

りりは確かになにも悪くないんだ。

ただ、お姉さんと話がしたかっただけなんだ。

でもお姉さんは相手にはしてくれなかった。

嫌われた、とりりはおもってしまったんだ。


「でもね、シャーロットさん、ほんとは莉々葵ちゃん愛してるわ。

結城くんのたったひとりの愛娘なのよ」


お母さんは微笑んだ。
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