「僕はずっと前から君を知ってるよ」
ーーーー?
悪いのは、わたしなのに。
ルーフェスはどうしてそんなことをわたしに言ってくれるの…?
「お姉さんのせいじゃないんですよ、わたしのーーー」
「強がらないでいいんだよ。
人はね、強がっても、強くはなれないから。
もっと素直にわがままに生きてもいいんだよ」
「素直にわがままにーーー?」
わたしだって…
できるならそうしたかった。
それに、できるならしてた。
やっぱり、ルーフェスはなにもわかってない。
わたしの家の事情をなにもーーー…。