「僕はずっと前から君を知ってるよ」
「りり〜、おはよ〜」
「おはよ、もも」
ももはわたしの顔をみるなり、「ひっ!?」と顔色をかえた。
「ど、どうしたの、りり!!
ひっどい顔!泣いてたの!?ねぇ!なんで相談とか電話とかLINEとかしてくれなかったの!?ねぇりり!ほんとすごい顔だよ!?」
わたしはそんなひどい顔をしているのだろうか。
ここまでズタズタに言われる程…。
もとからこの顔なんだよ…。
「も、もも…っなんでもな…っ」
「りり。
嘘つかないでいいの。
その顔みれば嘘ってことくらいわかるから。
だからもういいよ、話聞くから、ね」
「う…っ、うあああん…っ」
「りり……、ごめんね、もっと早く気づいて話し聞けばよかったね」
ももは悪くない。
ももはすごく優しい。
わたしはそれをよく知っている。
父を知っていても変わらず接してくれる。
でもこれ以上、ももに迷惑をかけて嫌われるのをわたしは恐れていた。