「僕はずっと前から君を知ってるよ」
よみがえるモノ
はぁ、ほんと嫌だな…。
夜になる度、わたしは思う。
思ってしまう。
虚しくも、消えてしまいたい、と。
せっかく母からもらったこの命さえも散らしてしまいたい、と。
きっとこんななやむのはわたしだけではない。
それも、わかっていた。
けど、虚しくも、消えてしまいたい、と思ってしまうのだ。
この虚無感。
何とも言えないこの気持ちをわたしは当てる場所もなく、ぶつける場所もなく、ただ夕方の庭を歩き続ける。
『りりちゃん』
…決めてる。
そう、わたしは決めてる。