「僕はずっと前から君を知ってるよ」

『あはは、りりちゃん結構お転婆さんだから僕毎日心配してるんだよ?』


やだ。


嫌。


やめて。


思い出したくない。



『 りりちゃん、月が綺麗だね。

ルリはーーーりりちゃんのお母さんはね、月と一緒に輝くお星様になったんだよ』



すがっても傷つくだけ。


わかってるのに。


どんどん、思い出がーーーーよみがえる。

ねぇどうして。


思い出ってこんなによみがえるんだろう。


そう、思い出はよみがえる。





何度でもーーーー何度でも。
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