「僕はずっと前から君を知ってるよ」
別れ
シャーロットside
「おい、もう寒いし夕方だし、莉々葵探してこいよ。
部屋に入れねぇと風邪ひくだろ」
「莉々葵はあの子じゃないんだし平気よ。ほっといても」
「んなわけねぇだろ。
お前も少しは莉々葵のことも考えろよ。いつまであいつに束縛されてんだ。
つらいのは俺もだ。
けど進むしかないんだ。莉々葵だって泣かないだろ?泣きたいはずだ。甘えたいはずだ。」
「あの子になにがわかるの?」
シャーロットは無表情をキースに突きつけ、キースを硬直させる。
殺気だろうか?
彼女は本気だった。
「あの子はたった6年しかあの子を知らないわ。
わたしが一番思い出があるのよ?
あの子に何がわかるって言うの?」
「それはわかるがーーーー」
「そもそも」
キースの言葉を遮る、シャーロット。
「あの子の代わりに莉々葵が死ねば良かったのに
産まれてくるならあの子の病気も持っていてくれれば良かったのにーーー」