「僕はずっと前から君を知ってるよ」

ガサ……

茂みから音がした。


「莉々葵……?

なにしてるの?早く入りなさい。

ーーーーれ、いと?」


金髪碧眼のお姉さんがそこにいた。

わたしを迎えに来たらしい。


「なんの真似なの?これはーーー

莉々葵、ふざけないで」


「ちがう……っ、この人はーーーっ

お父さん!

伝えて!お姉さんに言いたいこと、沢山あるんでしょ!?」


お父さんはやっと、お姉さんのかおをみた。

そして、目を見た。

交わる目と目。


「いきなりでごめんなさい。

ミリヤーーーごめんなさい、ありがとう

僕のこと、心配してくれて愛してくれてありがとう」


そういいたかった。

と、お父さんは優しい顔した。

お姉さんは見ただけで、父だと確信したらしく、笑った。


「わたしもーーーあの時、莉々葵に会わせてあげられなくてごめんなさいね……

きっと、莉々葵にもたくさん悪いことしたわ」


お姉さんからも、涙がでた。

お父さんとお姉さんは互いに微笑んでいた。
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