羊の皮を被ったオオカミとオオカミの皮を被った羊
「 そうなんだ。親御さん、一人娘なら、

可愛くて仕方ないだろーね。」

そう言って微笑む彼は、満月の逆光のせいか

怪しくみえた。


「 えっと、そうだ!うちに、ビールあるんで

よかったら、付き合ってくれませんか?

お話しできた記念に!」

沈黙が嫌な私は、図々しいかな?と思いつつ

提案してみた。

「 いいね。ありがとう。頂こうかな。」

「 今取ってきますねー!」

イケメンの知り合いげっとー!とか思っていたこの頃の私を投げ飛ばしてやりたい。
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