羊の皮を被ったオオカミとオオカミの皮を被った羊
プシュッッ

勢いよくプルタブをひいて、私の方へ差し出し

てきた彼。

「 乾杯しよう。」

「 はい!えっと、何にします?」

「 そうだね、じゃあ、杏ちゃんに

今夜話せた記念かな。」

きゃーーーわーーーー!
こんなキザな台詞もイケメンが言うと、鼻血もんの、攻撃だわ。

「 あ、蒼くん、それは彼女とか好きな人に

言わないと勘違いされちゃうパターンです。」

顔を真っ赤にしながら、言っても効果はないだ

ろうけど、一応言ってみる。
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